大切にしていること

1.一人一人の生徒理解に基づいた、きめの細かい指導をしていく

 一人一人の生徒を理解することは、その生徒に合った指導をしていくための基本となります。

 能力に差がある生徒たちに、同じ指導をしていても成果は上がらないはずです。

 しかし、実際の授業では、一人一人の生徒の違いを認めずに、十把一絡げにして指導していることが多いようです。

 私たちは、生徒を継続して観察し、「やっぱり」「またか」といった事実とともに「あれっ」「おやっ」といった意外な事実を記録していきます。また、記録したものをつなげて解釈することで、一人一人の生徒の「良さ」や「弱さ」を捉えます。

 そして、学習を通して、その生徒のどのような良さを伸ばしたり、どのようなことを学ばせたりできるのか可能性を探り、一人一人の生徒に合った指導ができるようにしています。


2.学習計画の立案や効果的な学習方法のアドバイスをする

 目標を達成するためには、用意周到な計画が必要です。

 ただ、どれだけ用意周到な計画を立てたとしても、実際には予想外のことにぶつかり「ずれ」というものが生まれてきます。

 そこで必要になってくるのは、目標は視野に入れつつ、目の前の生徒の動きを捉え、計画を柔軟に変更していくということです。

 私たちは、生徒が自分の目標を達成するために必要な計画の立案を、アドバイスしています。また、課題のやり方を具体的に指示したり、学習に活かせるノート作りや暗記の仕方を指導したりしています。

 そして、学習計画に対して生徒がどのように実行したのかを捉えた上で、計画を柔軟に変更し、その生徒に合った次の学習計画や活動を考えるようにしています。


3.学ぶことと生きることとの統一的な指導をする

英語学習イメージ

 教科には、それぞれ特有の目標というものがあります。

 例えば、数学では「筋道立てて物事を考える力をつける」、国語では「言葉に敏感になって読みを深める力をつける」、社会科では「事実と事実のつながりを捉える力をつける」などです。

 しかし、学習したことが、これからの生活にどう生きるのかということを、教育の現場では示していないのが現状です。

 私たちは、一人一人の生徒に、学習を通してどのような問いを持たせ、どのように追究させ、どのようなことを学ばせれば、今後の学習や生活に生かすことができるのかということを考えて指導しています。そして、学んだことが、生徒にとって生きることの新たな構えとなることを願っています。