私たちは、生徒たちに、自分の願いや問題意識を持って進んで学習に取り組み、考えを作り出していく力や態度を身に付けさせたいと考えています。
そして、一人一人の生徒が目を輝かせ、自分の持っている力を精一杯出していく学習にしていきたいと考えています。
それは、変化がますます激しくなる社会、価値観が多様化する社会を、自分らしく生きていくためには「やりたいことは何か。」あるいは「やらなくてはならないことは何か。」ということをはっきりさせて、それに進んで取り組んでいく態度や力を身に付けさせることが大切であると考えるからです。
しかし、実際の教育現場で見られる一斉授業では、ある生徒が意見を出しても関わろうとしなかったり、自分の考えを持っていても、周りの目を気にして出さなかったりする場面が見られます。また、難しい問題に直面すると、投げ出してしまう生徒がいることも事実です。
これらのことは、授業が生徒自身にとって必要のある追究の場となっていないことが原因であると思われます。
生徒が、他者の考えを聞いて自分から関わろうとしたり、自分の考えを出し切ろうとしたり、あるいは難しい問題に立ち向かおうとしているときのまなざしは真剣そのものです。
そのようなまなざしが見られる学習において、生徒は、自分の願いの実現や問題の解決に向けて全力で学習に取り組むとともに、やがては学ぶことの意義を感じるようになると考えています。
また、追究の過程において、様々な知識や技能が身に付くとともに、物事をいろいろな角度から見る力や、問題を見つける力、考えをつくる力といった、これからの社会を生き抜いていくために必要な力が身に付くようになると考えています。
以上のような考え方に立ち、私たちは「生徒のまなざしが真剣になる授業」にしていくために次の3つのことを大切にしています。